「ハッキリする、悟るまでに、何か特定の体験や気づきは必要ですか？」という質問がありました。答えは、「いいえ、必要ありません」です。
例えば、私は、何かのスイッチの音で、「本当にカチッとしかない」と気づいたことがありましたが、これは、カチッをわかっている範囲＝聞いてる私がまだ居るんですね、このようなことがあると、カチッはカチッだということが、事実として明確になるので、本当に何もする必要がないことが、理屈抜きにわかり、どうこうしようとすることが止むきっかけになり、坐れるようになると思います。でも、このようなことがなくても、万事を休息して坐っていれば同じように坐れるようになります。
また、悟る段階はありません。目を閉じたら閉じたようになるのに段階はありませんね。ゆえにありません。
ただ、修行の段階はあると言ってもいいと思います。坐れていない段階と坐れるようになった段階です。あとは坐りつくすだけです。
